鯉のぼり
2021/04/26
鯉のぼり
最近は住宅事情などもあってか、あまりみかけなくなった鯉のぼり。相模川のほとりで見つけました☆
鯉のぼりの誕生は江戸時代とされています。武家に男の子が生まれたときに家の前に馬印などをたてていたことを元に、庶民が縁起のいい鯉に見立てた布などを飾るようになったのが始まりだとか。天の神様に男児が生まれたことをお知らせするために飾るんだそうです。意外なことに鯉のぼりは庶民によって考案されたものだったんですね。鯉が縁起がいい魚とされているのは大きく育ち、生きる場所を選ばないことにあります。泥や沼などでも生息できる鯉は生命力があり、子供にも場所を選ばず逞しく生きていってほしいという願いが込められています。
では鯉のぼりの上にある吹き流しは何なのでしょう?実は鯉のぼりより吹き流しの方が歴史が古いんです。時は戦国時代。「これ以上災いが起こらないように」という願いを込めて戦の後などに飾っていたという話が残っています。カラフルな吹き流しは古代中国の五行説からきており、それぞれの色が「木・火・土・金・水」を表しているそうです。この5つ元素が循環することで万物が成り立っているという考え方なんだとか。この五行が子供に降りかかる邪気や災いを払い、守ってくれると信じられているんですね。
鯉のぼりは桃の節句以降で4月中には飾るのがいいとされています。今月もあと数日。今年も青空を泳ぐ鯉が見られたらいいなと思います☆