線香花火
2021/08/26
線香花火と人生
今年も花火大会はあちこちで中止になり、とても寂しい8月ももうすぐ終わろうとしています。こんな時は自宅の庭で手持ち花火などいかがでしょう?個人的に1番好きな線香花火☆今回はなぜこの線香花火が好きなのか書いてみようと思います。もちろん花火としての美しさが第一です。そして儚さ。更にはこの花火、人生を表しているというのはご存じですか?
線香花火の燃え方には段階があります。
0.「蕾」 着火してできる火球。気泡ができて、破裂し、また火球に戻るのでよく見ると震えています。じ~っと音も聞こえますよね。
1.「牡丹」 ここから燃焼段階に入ります。火球が破裂した時の表面張力で生じた流れに沿って火花が飛び出します。
2.「松葉」 多くの火花が四方八方に激しく飛び出します。
3.「柳」 火花の勢いが衰え、細く垂れ下がる様子がしだれ柳に似ています。
4.「散り菊」 消える直前。火花が次第に分裂しなくなり火球が燃え尽きます。最後まで美しく花弁を1枚ずつ落としていくようです。
確かに人生みたいです。線香花火1本にかかる時間はほんのわずかですが、そのわずかな間にこんなにも名前があり、意味をもっているんです。素敵ですよね。
ちなみに画像は剣神社の御朱印で線香花火が描かれています。東日本にお住まいの方は線香花火と聞くとこの「長手」を思い浮かべると思います。しかし西日本では竹ひごなどで出来ている「すぼ手」が主流なんですよね。すぼ手は元々香炉に立てて鑑賞していたそうですよ。